地域性もあるかもしれませんが、
食事に出てくる食材や野菜売り場で、
やたらと瓜(ウリ)科のものが多いです。
そして、日本と中国で漢字が同じものが結構あります。
中国語漢字(読み方)、日本語漢字(読み方)
・南瓜(ナングァー)、南瓜(カボチャ)
・西瓜(シーグァー)、西瓜(スイカ)
・苦瓜(クゥグァー)、苦瓜(ニガウリ、ゴーヤ)
・黄瓜(ホングァー)、胡瓜(キュウリ)
・冬瓜(ドングァー)、冬瓜(トウガン)
・甜瓜(ティエングァー)、甜瓜(マクワウリ)
ざっと見ると、中国から日本に伝わったものは、
漢字そのままなのかなと思います。
で、ここからが今日の本題。
上記の通り、ウリ科植物なので、
~瓜という名前かと思うとそうでもないのです。
サツマイモは、地瓜(ディーグァー)ですが、ヒルガオ科です。
別名は無いかと探してみると、日本語と同じ漢字で、
甘薯(ガンジュ)とありました。日本語でもサツマイモのことを甘薯、
ジャガイモのことを、馬鈴薯というように別名もありますので、
中国語でも同様です。
では、イモ類はどうでしょうか?
・地瓜(ディーグァー)、サツマイモ:ヒルガオ科
・土豆(トゥドォ)、ジャガイモ:ナス科
・魔芋(モォユゥ)、コンニャクイモ:サトイモ科
・山薬(シャンヤォ)、ヤマイモ:ヤマノイモ科
日本語では、~イモでも、中国語ではバラバラです。
「Why? Chinese People!」って言いたくなりますね。
さて、先ほどの瓜に関連してですが、
中国ではおやつによく食べるもので、
・瓜子(グァーズ)、ひまわりの種
も、瓜という漢字が入ってますが、
キク科であって、ウリ科ではないです。
「Why? Chinese People!」
どうも、瓜というものが、種類が豊富な上に、
字としてもよく使われるようです。
先ほどのひまわりの種に関連してですが、
美人を形容するときにも使われます。
・瓜子脸(グァーズリェン)
→ヒマワリの種のような顔。ちょっとイメージしづらいですが、
中国では、女性の顔が美人ということを表現します。
日本語では瓜実(ウリザネ)顔というそうですが、
あまりイメージできません。日本人にわかりやすい例えば、
ファンビンビンのような顔立ちです。
最後に、成語(四字熟語)をひとつご紹介。
・瓜田李下(グァティアンリィシャ)→瓜の畑やスモモの木下。
どういう意味かというと、
・瓜田不納履、李下不正冠。
→瓜畑で履物を直さず、スモモの下で冠を正さず。
で、日本ことわざの「李下に冠を正さず」の語源になっています。
では、また。