出張者のための中国語講座

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中国語で注意すべき数字は?

日本語で、縁起の良い数字は何でしょうか?

ラッキー7の7を挙げる人が多いと思います。

逆に、縁起の悪い数字として、

4や42などがあります。

中国ではもっと色々あって、

今回は、好まれる避けられる数字を紹介します。

 

最も好まれるのは8

 日本では、7が好まれやすい数字ですが、

中国ではそれに該当するのが8です。

8は中国語で、「バー」と発音し、

発展する、大きくなるなどの意味で

使われる動詞の「発(ファー)」と

発音が似ているからだそうです。

特に、現世利益と求めるお金大好き

中国人の「お金が儲かりますように」という

意味の「恭喜発財(ゴンシーファーツァイ)」

の「発」を連想しやすいです。

で、バーとファーでは似て無さそうですが、

広東語では発音がとても似ているそうです。

日本でも、末広がりの8ということで、

伝統的には好まれることもありますね。

 中国では、車のナンバープレートや、

電話番号では8を重ねて使うのがとても人気です。

 

次に人気は6

 6は、リュウと発音し、流(リュウ)と

発音が似ていることから、

物事が順調にいくことを連想するようです。

8と同様に66、666など重ねることで、

より縁起が良い印象を受けます。

また、「物事が順調に進みますように」という意味で、

「六六大順(リュウリュウダーシュン)」という表現もあります。

 

避けられる数字は4

 中国語で4は、スゥと発音し、

死(スゥ)と似た発音ですので、

避けられる傾向にあります。

日本語の4と同じです。

 

バカを意味する250

 250は、中国では避けられます。

なぜこんな3桁の数字が?と

思われるかもしれませんが、

中国語で250(アーバイウゥ)は、

バカ、愚か者という意味があり、

相手をけなすときに使われます。

由来は諸説ありますが、

有力なのは戦国時代の故事に由来するものです。

 

 合従連衡の合従や、鶏口牛後を説いた

戦国時代の縦横家(外交の策士・交渉人)、

蘇秦(そしん、スゥチン)は、

その活躍から政敵も多く、斉の国において、

何者かによって暗殺されてしまう。

斉王は、蘇秦を悼んで、

犯人を捕らえようとするが、

犯人をすぐに捕まえることが

できなかったため、一計を案じた。

蘇秦の遺体から首を切り取り、

城門にかけさせ、そこに、

蘇秦はスパイであった。

彼を殺した者は、名乗り出れば

黄金千両の褒美を与える」と告示を貼った。

そうすると、すぐに4人の者が、

蘇秦を殺したのは自分だと名乗り出てきた。

この4人に対し、斉王は、

「それは偽りであろう」と聞いたが、

4人全員が、自分がやったと言い張った。

そこで、斉王は、「千両の黄金を

おまえたちはどのように分けるのだ?」と

聞いたところ、4人が声を揃えて

「1人250」と答えた。そこで、

斉王は、机を叩いて怒り命じた。

「この者たちが犯人だ。この4人の“250”を斬れ!」

 

 どうです?さもありなんという中国の故事ですね。