日本語の優しいに一致する中国語は、実は、存在しないです。
もちろん、中国人に優しい人が居ないわけではありません。
日本語の優しいは、中国語では、かなり細かく定義づけられています。
主なもので優しいを意味する言葉として、
・温柔(ウェンロウ):心が穏やかな
・热亲(ラーチン):親切な
・体贴(ティーティエ):マメな
があります。
中国語では、状況、或いは人の行為によってこれらを使い分けます。
たしかに、心が穏やかであっても、親切でない人もありえますし、
逆に、マメではあるものの、心が穏やかとも限らないです。
この中国語の区別の仕方もなかなか的を得ているようにも見えます。
逆に、中国で相手の性格を理解するのに役立ちそうです。
あと、地球や環境に優しいという日本語もありますが、
中国語では、緑色(リュウセァ):エコ、保护(バオフー):保護
という表現を使うことが多いです。
老人や障害者に優しいという場合は、
方便(ファンビエン):便利という表現が多いです。
どうも、日本語の「優しい」にしっくりくるものが無いです。
優しいの最も核心的な意味である、相手のことを思いやる、
思いやりという言葉だと中国語では、どうなるのか?そ
もそも存在するのか?
この場合、中国語では、同情する、関心を持っている
という意味の表現を使います。
同情(トンチン)、关心(グアンシン)など。辞書によっては、
論語で出てくる仁(レン)とだけ書いてるものもありました。
それだけ日本語の優しいは、中国語に訳す、
中国語で理解することが難しい表現です。