『すぐ謝る日本人、絶対謝らない中国人』という本が、
以前、中国出身の作家により日本で出版されたことがありました。
たしかに、何でもすぐに謝って済ませる、
或いは謝らないと次に進まない日本。
一方、謝ってしまうと余計に大変なことになってしまいかねないので、
なかなか謝らない、謝れない中国。
お互いそういった文化的背景は確かにあります。
が、中国語にもきちんと謝罪の表現はありますし、
日常会話の中でも謝罪を聞く機会はあります。
経験上、謝らないというのは、かなり世代差、個人差が大きいように思います。
https://honto.jp/netstore/pd-book_25343637.html
https://chinese-coaching.jp/6183/
謝罪の表現は意外と豊富なのですが、有名なものを程度順にすると、
添麻烦<不好意思<抱歉<对不起
です。
〇添麻烦(ティエンマァファン):
麻烦(マァファン)は面倒という意味で、それを添(ティエン)するので、
「面倒おかけします」という意味で、
過去形だと、添了麻烦(ティエンラマァファン)です。
日常的にもよく使われます。
が、国と国との間で、この添了麻烦を使い間違えて、
大問題になったことがあります。
詳しくは、「日中共同声明 添了麻烦」か、
「添了麻烦 周恩来」などで調べてみてください。
いかに、通訳や言葉の選択が大事かがわかります。
〇不好意思(ブゥハオイース):
日本語だと、ごめんなさい、申し訳ないですというような意味です。
日本語のごめんなさい、すみませんは、
言い方や場面によって、軽さ重さが変わりますので、
直接どの表現が合うというわけではないです。
〇抱歉(バオチェン):
本当に申し訳ないというくらいの謝罪です。
耳にする機会は、少ないですが、稀に聞くことがあります。
〇对不起(ドィブチィ):
今まで、生で中国の知人友人からは聞いた記憶がないです。
それくらい思い謝罪表現かもしれないです。
ちなみに、携帯電話が繋がらなかった場合などは、
自動アナウンスで、流れてきます。
ということは、どの表現を使うかも大事ですが、
どういう態度か言い方かも含めた総合的な
謝罪行為がどうであるかが大事なのかもしれません。
今回は、4種類挙げましたが、
他の表現を紹介しているサイトもあります。ご
参考にして下さい。
https://yuki-china-blog.com/sorry/