出張者のための中国語講座

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お金の支払いと指文字

相手の言っている数字を聞き取れるか、理解できるかで、

随分と状況が変わってきます。

具体的には、買い物するときなどに、

金額をきちんと聞き取れるととてもスムーズです。

金額が聞き取れなくても、レジに表示されると思っていると、

そうとは限らないのが中国です。スーパーやコンビニであっても、

金額の表示されるパネルが壊れていて、表示されないことはしばしばです。

 

・数字の読み方

 1から10までは、聞いたことがある人も多いと思いますが、

正しく発音、或いは中国人の発音を聞き取れることと、

2桁以上となると少し慣れる必要があります。

 少しややこしいのは、9をジュウと発音し、10をシーと発音することです。

数字を1から10まできちんと発音できると、

四声のトレーニングになって良いです。

 

・単位

 お金の単位は、元(ユゥエン)で、元の10分の1が、

角(ジャァオ)です。ここでひとつ気を付けなければならないのが、

元も角も、文語であって、口語ではないということです。

 文語:元  →口語:塊(クァイ)

 文語:角  →口語:毛(マァオ)

少しややこしいですが、会話の中で、元は、クァイと言います。

また、元の後ろに銭(チェン)をつけて、

塊銭(クァイチェン)と言うこともあります。

 

・お札:

 1元~100元まで紙幣が刷られていて

(1角と5角は現在も流通していて有効です)、

肖像画はいずれも毛沢東です。

金額、色、大きさが違うので、もちろん区別できます。

特徴的なのは、その裏側です。モンゴル語チベット語

アルファベットが表記されています。

そして、裏面の絵柄は各地の名所が描かれています。

 100元:人民大会堂、50元:ラサのポタラ宮、20元:桂林の漓江、

 10元:長江の三峡、5元:山東省の泰山、1元:杭州の西湖

 

・指文字:

 数字がうまく伝わらないときは、指で数字を表現するのもおススメです。

数字手姿(シュウズゥ ショウシィ)と言います。

 1~10までを片手で表現できるので、これはなかなか優れものです。

 やや気が引けるのは、9という指の表現が、

日本では、万引きと同じ形だということです。6は電話みたいですね。

 

・どうにもならないとき:

 中国語の数字も覚えていないし、

指での表現も忘れたときの方法もあります。

あまりおススメできませんが、他に方法がないときはこれです、、、、、

それは、100元札だけで勘定する!

 具体的には、買い物するときに値札を見ながら

だいたいの金額を覚えておき、勘定の際に、

相応の100元札をまとめて渡すという方法です。

そうすると多めに渡した場合は、その100元札を返してくれて、

お釣りも返ってきます。少額の買い物で、100元札だと、

小さい紙幣はないのかと聞かれますので、

その時は、「没有(メイヨウ)」と答えます。

 ただ問題は、これを日常的にやっていると、

どんどん小銭が溜まってきてしまうということです。

その場合、会社の会計担当に小銭をまとめて渡して、

小銭が重いので紙幣と交換してくれというと、

紙幣になるというやり方です。

結果的に、自分としては不便無いですが、

会社の金庫は小銭だらけということになります。

 

 今は、電子マネーが相当普及していますので、

現金にまつわる話題は減ってきました。

また機会改めてその辺りの話題に触れたいと思います。