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元宵節と財神節

春節が開けて、ようやく仕事が始まったと思いきや、

スーパーでは新たな飾りつけが始まったり、

爆竹(中国語:鞭炮(ビエンパオ))がなったりと、

また何かの記念日かな?と、休日ではないので、

日本人にはよくわからない日があります。

今回はそれを2つご紹介したいと思います。

 

  • 元宵節(ユエンシャオジエ)

 旧暦の1月15日で、正月は別名、元月とも言われ、

元月の最初の宵(夜)であることから、

元宵節と名づけられています。詳しい由来は、

日本語でも検索すれば解説サイトがたくさんあります。

 飾り物としては、提灯や灯ろうですが、

現在の一般家庭では主に、湯円(タンユェン)という、

中に餡の入ったお餅のような団子を食べる日となっています。

春節休みが明けて、元宵節を過ぎると、

ようやく正月気分が抜けてきて、

仕事や生活が日常的なものに戻ったという感じになるようです。

 日本の七草粥を食べるタイミングと少し似ています。

 

  • 財神節(ツァイシェンジエ)

 かなりわかりにくいのが、財神節です。

中国は、道教儒教、仏教、さらに長い歴史の中で、

様々な風習が培われてきました。

特に、道教は日本ではほとんど普及していない一方、

漢民族社会では、商売や生活の中にかなり溶け込んでいます。

 この財神節は、現世利益を求める道教らしく、

その名の通り、お金の神様です。財神節には、

学問の神様の文財と、武術の神様の武財の二系統があります。

 文財神(ウェンツァイシェン):文昌帝君(張育がモデル)。

 武財神(ウゥツァイシェン):

 関聖帝君・・・・・・関羽が神格化された。

 五路財神・・・・・・玄壇真君(趙公明)、招財神、神宝神、納珍神、利一神。

 

地域によって、資料によって諸説ありますが、

 旧暦1月5日は、財神が天界から降りてくるので、お迎えする日であり、

 旧暦3月15日は、財神の誕生日、

 旧暦7月22日は、財神が得道した日、

だそうです。

 

財神の中で、人気が一番あるのは、

関羽が神様となった関聖帝君で、

お店の受付などに関羽の置物が飾られていることが多いです。

意外なところでは、日本の招き猫も人気で、

日系のレストラン以外でも、

招き猫の置物がレジ横に置いてあるお店も多いです。