人口1100万人を要する中国有数の工業都市であり、
中国大陸の交通の要衝でもあります。
湖北省は、辛亥革命の発端となった武昌起義の起こった場所であり、
赤壁があるという悠久の歴史を誇ります。
今回は、三国志に関する登場人物、ことわざなどを中心にご紹介しますので、
読んだ人は思い出しに、まだ読んでいない人は
概要把握のためにご一読ください。
黄鶴楼(ホォワンハァロウ)
三国演義(サングォイェンイ):三国志を基に明の時代に小説化されたもので、
日本人になじみ深いのはこちら。
まずは三国志の序章的なところから。
<後漢末期>
・黄巾の乱:黄巾之乱(ホォワンヂールゥワン)
・董卓(ドンジュオ):幼い皇帝を保護し、政権を牛耳る悪役として描かれている。
・呂布(ルゥブゥ)・・・三国時代最強の武将。愛馬「赤兎馬(せきとば)」を
乗りこなし、愛用の武器「方天画戟(ほうてんがき)」で戦場を駆け巡る。
・貂蝉:(デャオチェン):古代中国四大美女に挙げられる絶世の美女。
美女連環の計(连环美人计:リェンフアンメイレンジー)と言われる。
さて、ここからが、三国志の主人公たち。
<三国時代>
【国名:魏(ウェイ)】
・曹操(ツァオツァオ):全てを兼ね備えた武将であり、中国では一番人気。
諸葛亮との戦いで有名ですが、意外や意外、次の時代の基礎を作るのはこの人。
【国名:呉(吴:ウゥ)】
・孫権(スンチュエン):父と兄の意志を継いで、呉を建国。
・周瑜(ジョウユゥ):呉の国の軍師で、知略・武略に優れ、赤壁の戦いを勝利に導く。
【国名:蜀(シュウ)】
・劉備(リュウベイ):漢の皇帝の末裔とされ、関羽、張飛と義兄弟の誓いを
交わした後、各地を転々とし、軍師、諸葛亮を得て、蜀を建国。
人望があるとされる一方、強かに戦乱を生き抜く。
・諸葛亮(ジュウガァリャン):日本では、孔明という名前の方が有名。
劉備の軍師として活躍。日本では一番人気。
・関羽(グァンユゥ):現代中国では、なぜか商売の神様として、
お店などに祀られている。
三国志に由来する言葉、ことわざが今も多く残っています。
日本と中国の両方にあるものと、日本ではマイナーなものの、
中国ではことわざとして使われ続けているものがあります。
【日本のことわざ等】
・桃園の誓い:桃園結義(タオユェンジュエイー)・・・劉備、関羽、張飛が交わした義兄弟の誓い
・三顧の礼:三顧茅盧(サングゥマオロウ)・・・茅盧は茅葺の家という意味。
・天下三分の計:三分天下(サンフェンテンシャ)・・・諸葛亮が劉備に提案した戦略。
・・・軍令違反の部下を泣きながら諸葛亮が切った故事。
・死せる孔明生ける仲達を走らす:死諸葛走生仲達(スゥジュウガァゾウシェンジョンダァ)
追撃しようとしたが、生前の諸葛亮の計略により、
まだ生きているように軍が動き、司馬懿が攻めあぐねたという故事。
【中国のことわざ等】